どうせ私なんて と言いたくなる どうせ自分なんてを卒業するには
- 2018.12.15
- コミュニケーション 自分との対話 自分育て
看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子です。
どうせ私なんて、と言いたくなる時ありますね。
カウンセラーとしてのトレーニングの中で、大分解消してきましたが、
まだ私にも,そんな時もあります。
どうせ私なんて。あまりカッコいい言葉でないような気がします。
どうせ私なんて、と言いたい気持ち
否定して欲しくて口にする
どうせ私なんて。
口に出して言う時は、そんな事はないよと言われる事を期待している時です。
もし、人にそう言って、その通りと言われたら腹が立って当然ですね。
その方が健康です。
ああその通りだ、私はその通りの人間だ、と思うようでは心配です。
それでも、拗ねて人に否定してもらう事を期待するくらいなら、
自分の中で解消できた方が良いと思います。カッコイイです。
できない自分を正当化する
どうせ私なんて、の後に続く言葉はなんでしょうか?
どうせ私なんかに、この仕事は無理。
どうせ私なんて、この人に大事にされるわけはない。
普段の生活の中の不本意な部分を、正当化したくて口にする事もあるように思います。
努力したり、考え方を変えたりする余地があるのに、そこには目を向けたくないのです。
どうせ私なんて、
何の能力もない。
どうせ私なんて
大事にされる価値もない。
そんな、自分の深いネガティブな思いにダイブしてしまいそうです。
自分で先に行こうとしない人を周囲が救い上げるのは容易な事ではありません。
卑下しているようでありながら、周囲が助けてくれるのを要求しているようなスタンスは、一時は人の気を引くのに役にたっても、あっと言う間に見捨てられてしまう事も多いものです。
自分が、そうさせてしまっているなら、早く気づいて、もっと効果的な方法をとった方が良いです。
どうせ自分なんかを疑ってみる
例えば、何の能力もないとか、誰にも大切にされていない、という思いが浮かんだ時、
それは本当だろうか?と自分に問いかけてみるといったことも良いでしょう。
それが本当だと絶対に言い切れますか?と問いかける。
そうすると、ほんの一つ二つでも、言い切れない場面は出てくるものです。
親には大事に育てられた感じは持てないけど、おばあちゃんは可愛いがってくれた。
目立った仕事の業績はないけど、あの仕事は得意で重宝がられた。
それがあるから、自分は素晴らしいと思おうとすると、かえって辛くなる事もあります。
そんな処もあるな、くらいの方が息がきれません。
ただ、窓からから風が入ってくるような感じを味わっていく。
同じような意図ですが、もっとシンプルにやっていくなら、出来ている事から数えていくといった方法もあります。
何もできない、誰からも愛されないと思っていても、
自分に良い面が、何もないはずはないのです。
誰からも尊重されていないと思っていた。
確か上司には認められなかったけど、後輩の愚痴の聴き役はやっていた。
気軽に話せるだけだったかもしれないけれど、慕われていたような気もする。
誰にでもできるけど、あまり人がやりたがらない裏方を担ってきた。
それで職場が回っていると、ねぎらってもらった事もある。
そんな事を味わっていると、まんざらでもない自分をみつける事ができます。
そんな自分を、どうせ私なんて、と言う事はできないはずです。
等身大の自分を大切にする
それでも、そんな自分には満足できないとしたら、
理想が高すぎるのかもしれません。
先をみて努力する事に、意味がないわけではないのですが、
自分の理想で、自分を鞭うって、そんな自分じゃだめだ、と言っていると疲弊してきます。
疲れて力を発揮できない状況や、イライラが募っている状況で、自分なんてどうせ、という言葉が出てくる。
周囲に、そんな事はないよ、といって欲しくて、出てくる言葉なのですが、
自分がイメージする自分になりたくて、なりきれなくて言いたくなる言葉でもあります。
どうせ私なんて、と言いたい時こそ、
そんな自分も頑張っているじゃないか、と自分に言ってやる。
そんな所から、少しずつ溶けていく、ほどけていく物があるものです。
今の自分は、まだ、自分が満足できる自分でないにしても、そこで頑張っている自分を慈しむ。
それが、どうせ自分なんて、という思いを卒業していく着実な一歩になるのだと思います。
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