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思春期 反抗期の子育て 疲れる 手におえない年頃でも言っておきたい事

思春期 反抗期の子育て 疲れる 手におえない年頃でも言っておきたい事

看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子です。

思春期の子育て難しいですね。
小さい時はあんなに可愛かったのに、どうしてこんなになってしまったのだろう?これからどうなっていくのだろう。そんな思いで胸が潰れるような気持ちですごしておられる親御さんも多いものです。

自分の10代を思い返せば、子供は子供なりに試行錯誤しているのかもしれないと思ったらもったり、自分はもう少し分別があったのに、とおもったり。

親子で共有したはずの進学に努力しない、といった事から、異性との関係、犯罪まがいの事に巻き込まれそうといった心配まで、親の心配はつきない物です。

一つ一つの問題は、カウンセリングのような場所でお話しを聴いてからでないと、アドバイスのしようもないのですが、ごく一般的な親の姿勢のお勧めような所をお話ししてみたいと思います。

自傷他害がなければよしとする

思うようにはならない、思うようにしようとする事自体が間違いだと言われても、一方では子供の不始末は親の責任だと言われます。
このごろは、アダルトチルドレンだの、毒親だの、親子関係に行きずらさの原因を求めるような考え方も流行っています。すべて間違いではないと思いますが、子供の気持ちを汲む事にシフトしすぎているようにも思います。

子供が気になって、口を出せば、ウザいと言われるのが、関の山。

どこまで子供を信ずるか、どこは親として言わなければならない事か、難しい所です。

それでも、あえて線を引くとしたら、人に危害を加える事、自分を傷つける事あたりが基準になりそうな気がします。

喧嘩で手が出てしまって相手方に謝罪に行ったといった事は男の子のお母さんなら珍しい事ではないと思います。暴力行為や、陰湿なイジメは絶対にダメ。
自殺未遂、リストカット、拒食、過食嘔吐。
専門家のサポートを受けながら、子供との関わりを考え直していく事が必須。

逆にそんな事はないのなら、そこで一息ついていただきたいと思います。
不登校や異性との関係など、心配のタネは尽きない事もよくわかりますが、とにかく
犯罪まがいの事と自分を傷つける事をしていないのなら、心の基本的な基盤は一定の健康さを持っている事を信じるのです。

私も、思春期の子供には振り回されながらも、そういえば、人に親として謝罪にいかなければならない事はしていない、と思いかえした物です。

親が教えておかなければならない事

親が子供に絶対に教えておかなければならない事はなんでしょう?

親が教えると思うと、よけい難しいけれど、学校や世間に任せてはいけない事。
これは、私の個人的な価値観がからみますので、この通りに教えるのが良いかどうかは、かくご家庭で考えていただきたい所ですが、テーマとしては譲れない所です。

性について教える

未成年のsex
どう思いますか?

自分の子供はそんな事はないと信じている、というのは楽観的すぎると思います。

良いとは思わないけど、止めようがないと思われる方、
中高生は早すぎるけど、大学生位ならあたり前、身に覚えもあるといった方も多いと思います。

良い悪いで話すと子供は反発します。
好奇心の一面もあるでしょうが、子供は子供なりに恋愛をしているのですから。

中学生くらいから、事実だけを、淡々と教える。
いい悪いでなくて、一般論を語る方が、話はしやすいと思います。

Sexには妊娠がついてくる事。避妊の方法。
子供ができたら、育てていけるかといった問いかけ。

大学生位になれば、付き合っている人がいると話てくれれば、結婚を考えているか、子供ができれば今の時点でも結婚するか、といった話もしやすくなります。

お金の流れを教える

性の話よりは、まだ話やすいかもしれませんが、お金の話も大切です。

親が働いて、お金が入ってきて、生活が回っている事を理解しておいてもらうのです。

わかりそうな物ですが、10代の子供には結構掴みにくい事のようです。

親はやがて老いて働けなくなるから、それまでに自立していくようにさりげなく促す。これは大事ですが、あまり頑張ると脅しになるので、匙加減が難しい所です。

それでも、全然伝えないで、わかっているだろうと思い込まない事は大切です。

20歳位の子供には、10年したらお父さんは定年だから、再就職しても年金と合わせてお父さん、お母さんが食べていくのがやっとだね。迷惑はかけないようにするからね、といった話はしておいた方が良いでしょう。

ニートや引きこもりの子供には、病的な要因がある場合もあるので、そう言っておけば自立してくれると言い切る事はできませんが、甘えの要素が強いようなケースには自立への一助になります。

お金は働いて得る物で、お金だけを回して収入を得るは、一般的に就職する以上の能力が必要な事や、若い時に仕事の中で培ったスキルは一生の助けになる、といったあたりまで、伝える事ができると良いですね。

何ができないかを伝える

親は子供にできるだけの事はやってやりたいと思っていると思います。

それでも、うっかりすると、親が想定する以上の物を子供が期待している事もあります。この辺りは擦り合わせていく事が必要です。

こんな方向であれば、無理をしてでも援助したいけれど、望まれてもそこにはお金は出したくないといった事も当然あって良いのです。

就職に繋がるような進学にならお金を出すけれど、遊学のような短期留学には出したくないといった事はままあると思います。それはそれで伝えた方が良いと思います。

親のせいで希望の道に行けなかったと子供は恨むかもしれません。
それでも、スポンサーからお金を引き出す事ができないのは、説得性のあるプレゼンができないからです。本当にやりたい事であれば、どう言えば伝わるかを熟考して再度、説得にかかるでしょう。
それをやらないで、恨み言を言っているようなら、最初から大した望みではないのです。放っておけば良いのです。

逆に、親が先回りして、いろいろやってやるのも考えものです。

思春期よりは後の話になるでしょうが、家を買ってやるので近くに住んで欲しいとかは、喜ばれるとは限りません。
先々は助けるから、近くに住みたい。その為に少し援助して。と言われた時点で考えれば良い事です。

何ができないかを伝えるという事は、経済的な事情などでできない事を伝える事とは限りません。
むしろ、ここまでは援助するけれども、ここから先は援助するつもりはないと伝える事と言っても良いかもしれません。

子供が望んでいる事を拒否する事は、多かれ少なかれ罪悪感を伴う事かもしれません。

それでも、そこを含んで子育て、教育なのだと思って良いのだと思います。

姑息に子供の言いなりになる事で、子供を思い通りにしたいような気持ちがあるなら、それはさっさと捨てて、その時間とお金で自分がやりたい事をやる方がお勧めです。その方が、子供は自分の責任で自分の道を探してくれそうに思います。

思春期の難しさは、子供に自立したい気持ちがあっても、実際には社会的にそれが許されない所にあります。
それでも、高校を卒業するころから、自分の人生の責任は自分でとって良い年齢になっていきます。

高学歴になるにつれて、親離れができる年齢も上がっていますが、それでも大学を卒業するあたりまでが親の責任。

一番大切なのは、その時、親が自分の足でたっている事。
気持ちの上で、子供に追いすがらない事なのかもしれません。

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