型にはまるのは嫌い 型にはまらない生き方をしたい と思うが浮くのは怖い時
- 2018.11.11
- コミュニケーション
看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子です。
自分は型にはまった生き方はできないタイプだと思っておられる方もいらしゃる事でしょう。
自分らしくを、まわりも認めてくれるなら、型にはまらない生き方は魅力的です。
それでも、年齢がいけば、それがいつも許されるものでない事もわかっている。
型にはまらない生き方を貫いている人がいて迷惑しているといった話をきくと自分の事ではないかとビクッとする。
自分は本来は、型にはまるのは嫌いだけど、それをやると職場などで浮いてしまいそうなので、自重している。
それが息苦しくて、辛くてしかたがないと言われる方もいらっしゃいます。
同じような言葉に、枠にはまるというのもありますね。
型にはまる、とは、既存の常識的な考え方の範囲にのみ収まるさま、だそうです。
社会生活なのですから、枠やルールのような物は一定認めていかなければならないとは思うけど、それだけではつまらない。
それでも、うかつに型を破ってしまって、浮くのは怖いという思いの間を行き来して悶々としてしまう。
そんな方と、無駄な生き辛さを感じない為に型にはまっておいた方が良い面や、軋轢が少ない型破り のような所を考えてみたいと思います。
Contents
これだけは型を守った方が良い大切な点
個性が大切にされる職種や、特殊な能力が必要とされる仕事もあります。
それでも、共通して守らなければいけない事もあるように思います。
契約の部分です。
会社に対しては、決められた時間に出勤して指示通り働く。
顧客に対していは納期を守る、といった事です。
お客さまへの納期を破る事は、早々できないでしょうが、内輪でこの時期にここまでやります、と約束しあった事はどうでしょうか?
ルーズな人と一緒に働きたくなりと思われる人は多いのではないでしょうか?
まして、求められた水準に達しようとがんばって間に合わないのではなく、自分のこだわる所にばかり時間を割いていたりすると嫌われます。
こだわっている内容が妥当かは、あまり関係ありません。
納期が、一番大元の型なので、それを最優先していく事が、型を守る事になります。
お芝居が思うように稽古が進まず、自分が納得する水準に行かなかったと、直前に開演の延期を決めた監督。
人が想定したように集まらなかったと、舞台に上がる事を拒否したミュージシャン。
特殊な世界であり、卓越した能力を持っているので、まだ、認める人もいますが、一般の社会では干されてもしかたがないような行動です。
極端な例を上げると、自分はそんな事はしていないと思われる型もおられるでしょう。
それでも、始業に毎日のように数分遅れてくる。体調が悪いのか、気が乗らないのかわからないような欠勤が多いなどは、どこの職場でもみられる事です。
上司によってはそこまで黙認してしまっているような所もあります。それは、その職場の型なのだから、そこでは許される事かもしれません。
ただ、そのあたりの社会的なルールは順守する癖をつけておいた方が他に行った時に楽かもしれません。
契約は守る!
後は何をしても良いくらい大切な所なので、覚えておいていただければと思います。
型は周囲をみて上手に破る
型にはまるのは苦手、きらいだとおっしゃる方は、上手な型の破り方を考えてみるのも良いと思います。
何もかも、自分の思うようにはならない事は、ある程度の年齢になると嫌でもわかってきます。
それでも、どちらかというと、長い物に巻かれるのは嫌なタチだな、と自覚しておられる方もいらっしゃる事でしょう。
そんな方も、勝手な奴とみられるより、個性的で面白いと受け止めてもらった方が、どこでも居心地よくすごせます。生きやすくなります。
型を破るにもTPOを踏まえた上で
自分らしさを出すにも、TPO(時、所、場合)は頭に置いておいた方がよさそうです。
お客様と接するには、まず挨拶や笑顔から。
自分の個性を知って、それを活用して欲しいと思う気持もわかりますが、最初は個性的より、感じが良いの方が受けが良いです。
無難な受け狙いの対応は好きになれないかもしれませんが、自分らしさを出す大切な下準備と思ってやってみてください。
上司や職場が、業務意外でも職場では型通りを好むなら、従っておく。もしくは、従うふりをしていた方が無難です。
関係ができた取り引き先の同年代の子と、ため口をきくといった事でも、嫌がられるなら、嫌がる人の目の前でやる必要はありません。
制服のない職場でも、髭がきらわれたり、ノーメークというわけにはいかなかったり、色々ありますね。
一つ一つは、つまらない事です。
つまらないから、そんな事でしのごの言われないようにしておくか、言われても気にしないかは、自分次第です。
ただ、自分らしさは大事にしたいけど、浮いてる感じは辛いと思う方でしたら、ちょっとそのあたりを意識されると違ってきます。
普段は、親戚付き合いはご無沙汰しがちでも、冠婚葬祭はきちんと出席するなども大事な事だと思います。
本当に型をやぶっていきたい時は下準備は丁寧に
仕事もそうですし、仕事そのものでなくても、職場の宴会などにも、色々な不文律があります。
宴会に上はどこまで呼ぶかとか、歓送迎会に迎える人から集金するかとか、送別会にすでに異動している昔の同僚を呼ぶかとか、その時の幹事任せで良さそうだけと実際は決まっているみたいな事です。
仕事の段取りは、前のやり方をまず忠実に踏襲していく事です。
決まったきた経過がわからないうちから、同じ結果を得られるからとやり方を変えると嫌がられます。
宴会の進行でも、概ね前の通りが無難です。
変えて行きたいなら段取りは大事です。
まず同じ考えを持っている人がどの程度いるか情報集めてみる。
今までのやり方がおかしいと思っていないが周りに問いかけてみるといったことです。
そこで複数の賛同が得られるようでしたら今度はこんなやり方でやってみるのも良いのでは?と提案する、といった順序を踏むのが良いかも知れません。
どっちでも良いけど、こうした方が良いと思いながら言い出せない人は沢山居るので、代弁してあげるのは喜ばれる事もあります。
それでも、自分はこう思うとか、あの人がそう言っていたからといきなり持論を持ち出して物事を変えてしまうのは乱暴な事があります。
こんな意見もあるみたいで、私も悪くないと思うんだけどと、じわじわ周りを獲得して行く。
時間はかかるけど確実なやり方です。
あの人が提案してくれた事だと、意外に人は覚えていてくれます。
自分らしさを通すのは、結構忍耐がいる事かもしれません。
型や枠は自由に出入りする
型にはまるのは嫌と言っても、世の中は枠だらけです。
職場、親族、地域や国も枠ですね。
ホームレスの世界にも序列があると聞いたことがあります。
きちんと型を守ろうとすると、息がつまるような気がします。
それでも、枠を捨てる事は、裸で町を歩くような物かもしれません。
時には、型を大切にしたり、時には守ったふりをしてやり過ごしたり、また、時には仲間を作って少しづつ砕いて行ったり。
そんな事が自在に出来るのが、自由という事かもしれません。
そんな事を考えていると絶対に型にはまるまいと力みすぎるのも、何か柔軟性を欠く生き方のように思えてきます。
枠は枠として使いこなすような視点で、
伸び伸びと自由に生きる
立ち位置を探してみるのも良いかもしれません。
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