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不登校の子供 黙って見守る 以外に 親にできる事 将来につながる対応

不登校の子供 黙って見守る 以外に 親にできる事 将来につながる対応

看護・心理カウンセラーの渡辺由紀子と言います。

子供が学校に行きたがらない。
こんな時に、子供の味方になりたいと思うのだけど、そこに葛藤がある、というお話しはよく聞きます。

明らかな虐めはなてくも、学校という場所で居心地が悪い思いをしているなら、味方になってやりたいのはやまやま、学校に行かなくても良いといってやりたいけど、本当にそれで良いのか?

世の中に出たら、もっと大変な事もあるのだから、それに耐えられないような人間に育ってしまったら困る。
子どもの味方になりたいが、味方になるだけで良いのか確信がない.

子供が学校に行きたがらないような時、子供の理解者になりたい、味方になりたいと言う気持ちの一方でそれだけ良いのだろうかと思われる親御さんは多いと思います.

友達関係の中で都合よく使われたりしている面はあるようだ。
しかし、いじめという程でもなので、学校に対応を申し立てるのもどうかと思う。だが子供なりには辛いのだろう。行きたくないメインの理由かどうかはわからないが、一因ではあるだろう。
それでも、それくらいのことで学校に行けないようではこれからの社会生活を送っていけるか心配になる。

もし高校も卒業できないようなら、自立して生活を立てていける仕事があるかと言う不安もある。
それにも増して仕事の中で当たり前の人間関係が送っていけるかどうか?
そんなことを考えると、ついそれくらいのことで学校に行けないなんて、と言う気持ちになって子供を責めてしまう。

そんなお母様方のお気持ちは本当によくわかります。
自分もそんなところを踏んできたからです。

不登校の子供を支援するような集まりに参加してみても、子供を理解することを強要されるような気がするばかりで辛い。
私の苦しみはどうしたらいいの、と言う思いになる。

子供を学校に行かせる手立てを教えて欲しい。
それがすぐに無理ならば、せめて自分が子供を責め立てないで済むような心になれるようにサポートしてほしいのに、私は攻められたばかり。
子供理解して味方になって、結果子供が引きこもりになったらどうやって責任をとってくれるの?
それも私の育て方が悪いだとさらに責められなければならないのか。

そんな思いをお持ちのお母さまの為に、私自身の経験も交えながら書いてみました。
思春期以降の子供を想定していますが、園児や小学生のお母さまにもヒントになる事があると思います。

子供が学校にいきたがらない時

まず子供の言い分を聞く

理解しようとか、わかってやろうとか、受け入れようとか、最初から考えないで良いです。

警察の取り調べだって、最初は本人の言い分を聞く事から始まるのではないでしょうか?

取り調べでないからなおさら、理屈が通っていようといまいと、まず本人の言い分をきく事から始めるのです。

傾聴の基本はうなずき、相槌だと言います。
とにかく、そうね、そうね、と聴いてやる事です。

イラッときた時が勝負所だと思っています。

あなたはそう考えるのね、という姿勢を崩さない事です。
実際に、それを言葉にしても良いと思います。

親が同じ考えそ持つ必要はありません。

そうして聞いていると、子供の言い分がわかってきます。子供との信頼関係もできてきます。

未熟ながら、子供も試行錯誤している事も見えてくるでしょう。

子供自身が気持ちを整理して先にいく事の助けになるかもしれません。

アドバイスは無意味だが多方面からの情報は提供する

進路に対して、アドバイスする事はあまり意味がありません。
たとえ、理解した上で言っているつもりでも、実際はお説教になってしまっている事が多いと思います。

学歴に左右されない仕事もあるけど、そこに向かっていく様子もない、といった時は、ついこんな仕事はどうだい、といった話をしたくなるかもしれませんが、あまり言わない方が良いです。

言いたければ、こんな仕事もあるみたいだよ、まで。
これでも、言い過ぎかもしれないくらいです。

違いが伝わるでしょうか?

情報だけ提供する。
あくまで、決定は本人にゆだねる事がポイントです。

生活のリズムは大切

不登校だからといって、明け方までネットゲームをやって、昼頃起きてくるような生活はしないに越した事はありません。

通信制でも高校には籍を置いて、できれば同級生と同じ年に卒業できた方が良いです。
卒業が遅れると、遅れた事に子供自身がさらに傷つくからです。

不登校になる子供は、何かしらの弱さをもっています。
繊細と言えば綺麗な言葉になりますが、社会で勝ち抜いていくタフな所には欠けています。
宝塚に入るんだ、職人になるんだ、と言って、中学を卒業する時点で高校進学を選ばない子供とは違った対応が必要です。

学校に行かないのではなく、行けない。
それでも、行かない事への負い目は持っている。

形だけでも、社会に乗せておいた方が、子供も楽ですし、お母さんも楽だと思います。

食事なども、できれば家族と一緒にとる。
決まった時間に食卓につかないようなら、暖めなおしてやるような事はしない。

何をしてやるかより、何をしないかを考える事も大切な事です。

昼夜逆転の生活をして昼ごろ起きてきたら、親は出かけていて冷ごはんに冷めたおかずしかない。
子供を制裁するために、あえてそんな事をするわけではありません。
家族の生活のリズムを崩さないだけです。

病気の可能性も視野に入れる

考えたくない事でしょうが、心の病気の可能性も一応は考慮していった方が良いかもしれません。
特に、暴れる、物を壊すなどがある場合は注意が必要です。

心の病気を持ちながらも、障害年金と障害者枠での雇用で一人暮らしをしている方もたくさんいらっしゃいます。
病気と診断されたら、自分も潰れそうだと、受診を先延ばしにしない方が良いかもしれません。

障害があれば、障害者をサポートする仕組みはいろいろあります。

通常の雇用がすべてではない事も知っておいてください。

子供がどうであっても自分は自分として生きる

子供がこんなだから、私の人生は滅茶苦茶だと言いたくなるお気持ちもよくわかります。

子供さえ普通に高校に行って、それなりに自活できる仕事についてくれれば。
それが見えないと、自分は安心して死んでいく事もできないと思って、眠れない日を過ごした日々を私も思い出す事ができます。

そんな時は、子供が自立したらやりたい事を、先取りしてやってみるのがお勧めです。

友達をランチに行くといったささいな事から、仕事に就くとか、起業するとかといった事まで子供の為と思って我慢していた事をやってみる。事の大小は関係ありません。動く事で現状に風穴を開ける事が大切なのです。

面白い物で、子供が自立したらできると思う事を先にやろうとすると、子供との関係がかわってきます。

心配はしているのだろうけど、張り付くような親の視線が苦しくてしかたがなかった子どもも、親を言い訳にする事ができなくなってきます。

誰が悪いわけでもないのだけど、硬直して固まっていた家族関係が動きはじめます。

親が望んだように、学校に行くようになって、進学して、といった順序で事が進んでいくかどうかはわかりません。
それでも、確実に流れは変わっていきます。

それどころではない、と思われるでしょうが、だから、あえてやるのです。

子供が自立しないとできない事なのだから、否応なく子供が自立していく、と説明するのはシンプルすぎるかもしれませんが、案外良い得ているような気がします。

子供を変える事はできないけど、流れを変える事はできる。
そして、その鍵を握っているのは、親。特に母親の力なのです。

思春期は子育ての正念場。
上手に乗り切っていただきたい所です。

必要な方には、丁寧にサポートさせていただきます。
お子さんをすぐに学校に行かせる魔法はお伝えできませんが、
お子さん自身が将来を考えていく所を支えるには親がどうすれば良いか。
そんな所はお話しを聴きながら、私自身の経験をまじえてお伝えできると思います。

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