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「親がやらせたいことに」子どもが乗ってこない時

「親がやらせたいことに」子どもが乗ってこない時

心理カウンセラーの渡辺由紀子と言います。

「今のうちからやっておくと得なのにな」
「あんなに楽しい事なのに」
「きっと向いていて才能を発揮できるだろう」
そんな思いから、親が提案する事に、
子どもがさっぱり乗ってこないという事があります。

3歳くらいから、思春期のお子さんまで、
やらせたい事の内容は異なっても、
親子の間におこっている事は、同じように見受けられます。

そんな事を振り返った上で、
今、この時点で、それを勧めるかどうかを
考えてみるのも良いと思います。

やりたいのは誰かを考える

親が子どもに英語を習わせたい、とします。
これは、ピアノであっても、水泳であっても
中学受験などであっても同じです。

そこにあるのは、たいがい親の思いではないでしょうか?

自分がやってきて役にたった、楽しかった。
だから、子どもにも役に立つし、子どもも楽しいに違いない。

こんな場合でも、子どもの関心は別の所にある事もあります。
そんな時は、親が望む事よりも子どもが望む事をさせていく事が、
子どもが楽しい、と感じ、
親に自分に役に立つ事を習わせてくれた、と感謝する事に繋がるのは自明です。

それでも、親は自分の願った事を
子どもにさせたい事は多いようです。

まだ、自分がやって良かった事を、
良かったからと、
子どもに勧める方は健康な方だと思います。

自分がやりたかったけど、やらせてもらえなかった。
好きだったけれど、大成できなかった。
そんな思いを子どもに託する。

自分のかわりに、
自分がイメージする成功した人生を子どもに生きてもらおうとする。

これも、たまたま、子どもの望む方向と一致していて、
子どもも喜んでくれる事もあります。
絶対に禁忌というわけではありません。

ただ、それでも親の望みが先にあった事は、
心に留めておいた方が良いと思います。

子どもが、もうここまでで良い、と言いだした時に、
そこを受け止められるかどうかに関わってきます。

一律に嫌ならやめて良いよ、と言うのが良いとは限りませんが、
自分の夢がまた壊されると、半狂乱にならないのは大切な事です。

何とか子どもに強要するのはあきらめても、
親の失望が大きいと子ども伝わって傷つけます。

親自身がやりたかった事を子どもがやって、
それにまつわる話題を共有できた。
良い時間を持てて幸せだった、と締めくくれるか。

そんな事は、自分に問いかけながらやっていく事は
必要だと思います。

自分自身がやりたかった事をやってみる

芸術でも学問でも、スポーツでも、
自分の思い描く夢がある世界があるなら、
子どもにそこを生きる事を期待するのではなく、
自分が実際にやってみるのは大切な事です。

子どもが望む道があって、
そこにお金をかけてやりたいから、今はできない。
子どもの夢を応援する事が自分の望みと言い切れるなら、
それはそれでありかもしれません。

ただ、子どもに良かれと思って進めても乗ってこない。
こんなに子どもを思っているのに、と言いたくなるのなら、
まして、自分がやりたかった事と思うなら、
自分がやる。

大学院に行っても良いし、
テニススクールに行っても良い。
レベルは自分が手が届く所から。

やってみると、
自分の気持も満たされてきますし、
何より、子どもに本人が望みもしない事を強要しないですみます。

うまくすると、子どもが乗ってきてくれるかもしれません。

楽しそうに何かに取り組んでいる姿は
子どもにとっても魅力的です。

これをやって欲しいという下心ではなく、
楽しく物事に取り組む姿勢を見せてやるようなイメージが良いと思います。

望んだ事そのものに取り組む気になってくれなくても、
自分が関心をむけられる物と取り組んでいく事の喜びを伝えられる事は、
親の親としての喜び、
存在意義のような所も満たしてくれるように思われます。

自分の人生は自分で完結する

親の側にも、子どもの側にも言える事ですが、
自分の人生は自分のものです。

子どもが親の望みを叶えてやる必要もありません。
同じように、
子どもが無制限に子ども望みを叶える為に頑張る必要もないと思います。

何歳で線を引くかは、
時代によっても、
ご家庭の事情によっても違ってくるでしょう。

15歳で元服した時代、
金の卵と言われながら
下済みで使われながら技術を習得したを思えば、
中学を卒業したあたりで充分かもしれません。

このご時世にそうもいかないとしても、
高校を卒業する年齢。

お金を出す出さないは二次的な所です。

大人どうしとして、
子どもは、親に援助を「お願いする」
親は納得できれば、「協力する」

ある年齢になれば、
親が親の楽しみや、豊かな老後の為に、
自分のお金を使う事を優先する事に、
負い目を感じる必要はありません。

子どもに投資したのに、成果を出してくれない。
見返りがない事に心の整理がつかない。
子どもの願いを叶える所まで、
援助できなかった事に負い目を感じている。

カウンセリングはそんな方のサポートもできます。

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