不安な情報が多い 不安への対処法

看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子と言います。

新コロナウイルスで、ちょっとパニック気味。
不安をあおるような情報の在り方には
疑問を感じておられる方もいらっしゃる事でしょう。

それでも、不安にも意味のあるものがある。
全く不安がないのも良い事ではない。
といった話を聴いた事がある方もおられるのではないでしょうか？

確かに、不安があるので、
先取りして対処して、
大事にいたらない事もあるように思います。

それでも、不安が強い人は、
とても疲れる。
不安なんかない方が良いとおしゃいます。

不安と上手に付き合うにはどうしたら良いか
を考えてみました。

不安な時にすべき事

不安の仕分けをする

心理セラピストの中にも、
不安を超えてこそ先に行けるような言い方をする人もいます。

それでも、
私は、不安な時は、むやみに動かない事を勧めます。
この動かない、は我武者羅に突き進まないという意味で
何もしないわけではありません。

不安な時に最初にする事は、
対処できる不安と、対処できない不安を仕分けする事です。

新コロナウイルスの情報を聴くと不安になります。
致死率などは極端に高いわけでないのに、
世界中を不安に陥れていれています。

これは、
まだ、未知の部分が多い事、
かかってしまったら、この薬が効く、といった
対処法が事がない事が大きな要因でないかと思います。

わかっていても、
必要な情報が周知されていない部分もあるかもしれません。

それでも、人込みに行かない、とか、
他の物を触った手を口や目元にもっていかない
といった予防法は知られています。
具体的に対処できる事です。

情報が錯そうする中で、
対処できる不安、できない不安を分ける事も大切ですが、
もっと丁寧に、
一つの不安の中にある
対処できる部分とできない部分を分けていくのです。

対処できる不安に対処していく

仕訳ができたら、対処できる不安に焦点を当てて
一つづつ対処していく。

これは、当たりまえのようであっても、
案外、できない事が多いのです。
対処できない不安の方に意識がいって、
不安に押しつぶされそうという方も多いのです。

どんなにささやかな事であっても、
できる事はやっている、
といった気持ちは不安に効果があります。

ウイルス性肺炎の予防にマスクをする事が、
ほとんど意味がないと言われても、
マスクをするだけで、安心感は違ってきます。

受験勉強でも
不安に効果があるのは、
目の前の課題をコツコツやっていく事。
これができると不安は減っていきます。

合格の可能性が上がるという事もあるのでしょうが、
それ以前に、やる事をやっている、というのが、
心の健康に良いようです。

余命いくばくもない身内を看取る時でさえ、
亡くなっていくという不安を楽にする唯一の方法は
今できる事を充分にやっているのだ、と思える事です。

こんな事を考えると、
不安とは、
やるべき事をやらない自分が
悪い結果を引き寄せている、といった感じ。
不全感の変形のようにも見えてきます。

過去への不全感が先の不安を引き寄せる

これは、個別の不安に対してだけではなく、
人生全般に言えると思います。

シングルで働いてきた人は、
傍から自由で豊かに見えても、
家庭を持てなかったという事で、
負い目のような物を感じている事があります。

専業主婦で幸せと言える家庭を築いてきた人が、
仕事で自己実現できなかった事で
自分の人生はなんだったろうと思う事もあります。

仕事を家庭を立派に両立させて生きてきたと見える人にも
子供に充分に手をかけられなかったという気持ちや、
仕事を充分にやりきれなかった気持ちはあるものです。

そんな時に、やり残した事があって、
その結果が、今の人生。

これからの人生だって、その延長
と思うと、言い知れぬ不安にとらわれるかもしれません。

そんな時に、やってきた事、やれた事、
積みかさねてきた事にフォーカスする事は
助けになります。

人は、自分の基準で
その状況の中で、
最善と思える事を選び取って生きていきます。

後から振り返ってみると、
違う選択ができたように思えても、
その状況を振り返ってみると、
やはり同じ選択をせざる負えなかった事が
見える事が多いものです。

精一杯の選択をして
生き抜いてきた自分をねぎらう気持ちになれると、
これから先も、
同じようにベストの選択をして、
実の詰まった生き方ができるように思えてきます。

自己満足と言いたい方もおられるかもしれませんが、
所詮、人生、
心から、自己満足した者が勝ちのような気がします。

　　加筆すると思いますが、今日はこの辺で

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