親を取るか彼を取るか 反対された結婚をはうまくいかないは本当か
親を取るか 彼を取るか
取り立てて親との関係が悪い方でなければ、通常の生活ではどちらも大事だよね、といった話になるのでしょうか。
それでも、真剣に選択を迫られるような場面もあります。
典型的なのは結婚と介護をめぐる問題です。
結婚めぐる問題。
親が彼との結婚を反対するんだけどどうしたものか?
反対を押し切るのも辛いし、だからといって彼と一緒になることを諦めることも考えられない。
といった悩みをよく聞きます。
こんな時に思い出すのは、私が若い時に聞いた言葉。
親が理由を挙げて反対するときは押し切ってもいい。 理由はうまく言えないけれども反対だと言う時はやめておけ、と言う言葉です。
当時の私は、既婚で30歳前後だったと思いますが妙に納得したことを思い出します。
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親の言葉は一度受け止める
親が結婚も反対するときは、その理由をいちど受け止めてみるのが良いのではないでしょうか。
受け入れるのではなく受け止めてみる。
夫になる人に経済力がないと苦労するよ、お前が働かなければならないような状態で嫁にやるわけにはいかない、と言われた時には、そのことを考えてみるのです。
好きだからなんとでもなる、乗り越えられるというのは論点がずれています。
経済面で言われたのならそのことに対応できるかどうかを考えてみる。
親が社会的地位が高い仕事についているような場合、つりあわないといった理由で反対されることもあるかもしれません。
そんな時は、いったんはそれを受け止めてみるのです。
親族が揃った時に周りはみんな先生と呼ばれるような仕事についている。
それでも彼の仕事を恥じないかをチェックしてみるのです。
これも話をすり替えないほうが良いと思います。
自分の中では大した事ではないと思っていても、親が突きつけてくる価値観の中できちんと反論できるものを持っているか?
1つずつチェックしてみるのが良いと思います。
思いがけず、感情的には反発していたことに反論できなくなってしまう場合もあります。
そんな時は結婚や生活設計を練り直してみることが必要かもしれません。
もし一つ一つのことに、親はそう思うかもしれないけど自分たちは大丈夫。
と思えるようでしたら思う方向に話を進めて良いのではないでしょうか。
親は概ね安全な生き方を望みます。
若い時はそれを乗り越えていくパワーもあるのですから、苦労する方向が誤りだとはいません。
しかし起こりうる苦労は親の方が予想がつきます。
恋愛関係にあるうちは二次的なことだった経済面や親族との関係などにまで、親の世代でしたら自然に目が行きます。
そこにまで対応していく覚悟を持って結婚は決めた方が良いでしょう。
理由のない反対こそ、注意を払う
親が理由あげないで反対する時はやめておけ、と言うのもこの年齢の年齢になると言えていると思います。
理由を挙げて反対された場合は一つ一つチェックして自分たちが乗り越えていけるのではと思うときは、たとえ苦労をしても乗り越えられると思うのなら、押し切っても良いと思います。
条件は申し分ないけれど何か嫌な感じがする、と言う親の感は無視してはいけません。
恋愛の段階、婚約者であっても見抜くことのできないDVやギャンブルなどへの依存症などが、うまく表現できないけれども親の世代には感じ取れていると言うことは珍しいことでは無いのです。
これだけ申し上げても半信半疑の方が多いと思いますが、自分が、もし申し分のない条件の結婚に反対された時は、そんな可能性も考えてみていただきたいと思います。
DVやアディクション(依存症)は治らないと思っていた方が良いです。
こう言っても、恋愛関係にある方が結婚に進むのを止められないと思いますが、そこを踏まえた上で自己責任で進めていただきたいと思います。
決定する権限と責任は自分たちにある
どちらにしても親の意見に一定耳を傾けた後、選ぶのは自分たちです。
親に結婚反対された。
親のせいで結婚話がダメになった。
その後良い出会いもないし、親のことを恨んでいるといったお話を聞くことがあります。
カウンセリングの場面ではそんなお話も、ご本人を主体につらさを受け止めていくのですが、選んだのは自分ですよね、と言いたいこともあります。
実際に言葉で申し上げることはほとんどありませんが、伝わっていても良いと思っています。
たとえ反対されたにしても、そこに何かの形で納得したので最終的な決定を下されたのは自分だと思うのです。
それは親の話の内容に納得したと言う場合もありますし、親に心配をかけたり悩ませたりするのは絶対に悪いことだという思い込みからのこともあります。
どちらにしても最終的には自分の気持ちに従ったのだ、と言う自覚を持っていっていたほうが良いのです。
たとえ、今回の結婚が別離で終わっても、それが次に人生を選択するときの自信のようなものにつながってきます
このプロセスの中で、自分が決定する以前に彼の方から親が反対するのならうまくいかないかもしれない、といった理由で別れを切り出されることも結構あるようです。
これはこれでつらい話なのですが、親の反対を一緒に乗り切っていくということを逃げた、と思わないわけにはいきません。
そんな男は他の場面でも「君を守る」と言う事は考えにくいので、ある意味その時点でそれだけの人であることがわかってよかったのかもしれません。
男性が自分の親に結婚を反対されたといって別れを切り出したような場面ならなおのことです。
結婚の反対を押し切る事と親を捨てる事は別
反対された結婚を押し切ると1時は絶縁に近い状況になるかもしれません。
しかし反対押し切って結婚することと、親と縁を切ることが決して一緒ではありません。
わかってもらうための努力もできるだけやっていったほうが良いでしょう。2人で実家に出入りする事は許されなくても自分だけでも時には親の顔見に行くといったことです。
そしてそれ以上に大切な事は2人の関係をしっかりと確立してしっかりとした家庭を築いていくことです。
親には親の価値観があり、親の親族との関係などもあります。
自分たちに馬鹿馬鹿しい世間体のようなものも、もっと身近に感じられているかもしれません。
短期間で理解してもらおうと思うのは無理があるかもしれません。それでも5年10年の単位でちゃんとした家庭を築いていくことができれば和解するチャンスはいくらでもあります。
大切な事は、だから言ったじゃないか、と言わせるような結果を招かないことです。
そのために大切な事は、最初に申し上げたように親が反対する理由を一旦は受け止めてしっかりと吟味してみることです。
どんなに大変な状況にあっても、二人でやっていけると確認が取れたのでしたら、必ず良い家庭を築いて親に認められるところまでやっていけると思います。
親に反対されるような結婚=幸せになれない、と言うのは嘘です。
それでも親が反対するときはそれなりの危うさ、苦労があることが自覚しておいた方が良いでしょう。
親を取るか彼を取るかと言う問いの返答になるかどうかわかりませんが、大切なのは彼と一緒になることの、現実的についてくる苦労を、彼と一緒に生きていくことの幸せを突き合わせて、納得のいく選択をしていくことのような気がします。
駆け落ち結婚から40年目の私の生の実感です。
耳をかた向けていただければ幸いです。
介護をめぐる問題は、また別の機会に書いてみたいと思います。
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