今までと違う 人が変わったみたい と言われた時 まずすべき事
- 2020.02.12
- ストレスと向き合う メンタル不調 うつ状態
看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子と言います。
人から指摘される事もありますし、自分で気がつく事もありますが、
人が変わった
自分でも以前の自分とは違う、と思う事があります。
穏やかな性格だと思っていたのに、
些細な事に、イライラする。
慎重だと思っていたのに、
小さなミスが続いている。
こんな時、病院に言っても病名がつかない事もあります。
疲れているのではないですか
無理をしないように、と言われる。
眠れないと言えば、睡眠薬は出してくれるけれど
それ以上、何をしてもらえるわけでもない。
今の自分が病気かというと、そこまでではないように思う。
それでも、パフォーマンスが上がらない。
あたり前にできていた事ができない。
できない事をイライラして周囲との関係がよけい悪くなる。
小さなミスが続いて、自分でもまずいと思う。
そんな時に、どうすれば良いのか、
具体的な方法をお話ししてみたいと思います。
疲れを侮らない きっちり休む
疲れているんじゃないですか、と病院で言われると、
ああ、病気ではなかった、
これまでどうりに働ける
もしくは、働かなければならない、
と感じる方が多いと思いますが、これは大きな誤解です。
たとえ病気という程でないと言われても、
疲れているんじゃないですか、と言われたら、
まず、休む事を考える。
人がかわったように言われる、
自分でも以前と違うと思う、といった時は、
相当、疲れがたまっている時です。
スマホで言えば、充電が切れかかっているばかりではなく、
充電池が痛んでいるような状態。
今、リフレッシュしないと動けなくなるかもしれません。
リフレッシュというと気分転換を想像するかもしれませんが、
ここでいうリフレッシュとは、
疲れが抜けきるまで休む事です。
休む、は文字通り、休養する。
寝ているイメージです。
ちよっと気が滅入った時や、
デスクワークで運動不足を感じる時など、
休暇を取って遊びに行って、
気分転換する事が有効な事もあります。
出かけてみて、週明けから元気に働けるのなら
それはそれで良いのですが、
人が変わった、と感じるほどの疲れは、
大概、もっと深刻です。
そんな時は、仕事の疲れに加えて
レジャーで疲れるような事は控えなければなりません。
病気というほどでないとみなされたのなら、
診断書をもらって休職とはいきませんが、
自分の休みを調整して、体を休める事を考える。
平日であれば、
食事は作らないと決めて、外食かテイクアウトですませる。
子育て中の方であれば、子供と一緒に寝てしまう。
週末出かける事を考えるのは、
もう少し元気になって自分を取り戻してから。
終日、ソファーでゴロゴロしているのが正しい過ごし方です。
休むとよけい疲れる、と言われる方もおられますが、
本来、感じるはずの疲れを、
気力で抑え込んでいたのですから、
疲れを感じるようになったのは良い傾向です。
しっかり休めば、疲れた感じも抜けていきます。
できたら、金曜日に休暇をとって、
金土~日曜日の午前中までゴロゴロ過ごして、
日曜の午後、軽く散歩をして体を慣らして、
月曜日から新たな気持ちで出勤する。
毎週とはいかなくても、
月に一二回、そんなすごし方ができると体も、随分楽になり
頭も働くようになります。
休む事は案外難しい
休みましょう、とお話しをして
それだけで、休んでくださる方もいらっしゃいますが、
休むのが難しい方も決して珍しくはありません。
仕事が忙しいとか、
小さな子供が居る、といった
環境の問題もあるのですが、
それだけではありません。
疲れがたまりがちな方は、
もともと、頑張りすぎる傾向にあります。
仕事で人に負担を掛けるのは嫌。
家の中は片付いていて、子供には手造りの物を食べさせたい。
そんな思いがあって、
そこに100点をとろうと頑張っているのです。
そんな事に拘っていたら、
体がいくつあっても足りないのですが、
実際にそこで頑張ってしまいます。
休める自分になる為にサポートを受けるのもお勧め
そんな方が、カウンセリングに来られるのは、
頑張りきれない自分を感じた時です。
それでも、その中で、
頑張る事ができるようにサポートして欲しいと希望されます。
しかし、それができたとしても、
ほんの、一瞬。
その後は、もっと深い落ち込み、
疲弊感で動けなくなるのが目に見えているのです。
休んで欲しいのはやまやまですが、
そんな方に私は、
闇雲に、安めとは言いません。
休まなければと考える事自体、
心の負担になるようなデリケートな状態だからです。
そんな時は、自分が何を大切にしたいのか、
その為には、何を優先して動いていけば良いのか、
そんな事を、ご一緒に考えていく事を提案します。
子供の為と思って家の中を綺麗にしていたけれど、
子供は目を吊り上げて掃除をしているお母さんより、
笑顔のお母さんを求めている、といった事は
よくある事です。
そこに気づくと、
頑張るポイントが違ってきます。
頑張っているんだけど、
何か空回りしているような気がする。
自分らしく着実にやっていきたい、と思われる方の、
お力になれると思います。
ただ、長いあいだ自分が自分でないような状態が続いているようなら、
受診して病気でないかは、
見極めてもらった方が良いと思います。
病気であっても、病気未満でも
回復に向かう為に自分でできる事はしっかり休む事、
そこにかわりないと思いますが、
お薬の力を借りた方が早い事もあるからです。
そんな状態の方におとどけするメールを作ってみました。
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