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希望しない部署に 配属 異動させられた 退職 転職した方が良いか? 軽はずみか?

希望しない部署に 配属 異動させられた 退職 転職した方が良いか? 軽はずみか?

就職活動に勝ち抜いて、希望の会社に入れた。万々歳かと思たら、希望の部署に配属されずに、落胆しているというお話しはよく聞きます。
産休空けや、ちょっとした体やメンタルの不調で、数週間休職(多くは、有給休暇の消化)で、頑張って復職してきた所で、思ってもいない職場に異動を提示された。業務負担は軽くなるので、配慮のつもりかもしれないけれど、納得できない。
そんなお話しは、しばしば聴きます。

退職した方が良いのだろうか、転職を考えるべきか。
数年、辛抱すれば、希望の部署に異動できる可能性があるのなら、我慢して配属された所で、働くのが良いのか?
親や、嫁は退職なんって、とんでもないと言うけれど、お金や生活だけで自分の人生を決めるのは、納得できない。

そんな方との、カウンセリングで、私がどんな形で、問題を整理していただいているのか?といったお話しをしてみたいと思います。

何を基準にその職場を希望したかを振り返る

まず、自分が、何を基準にその部署を希望したのかを、振り返ってみるのです。

一般のお仕事より、病院の看護師の方が、私にはリアルなので、そこでお話しを勧めさせてください。

比較的、希望の多い、循環器内科を希望する。といった場合でも、人によって動機は様々です。
花形の部署、動機にも、循環器で務まっていると言えたら、ちょっと誇らしいという方もおられるでしょう。ゆくゆく、他の部署に異動しても、つぶしがききそうだというのも立派な動機です。
逆に、精神科やリハビリ科を希望する場合も、急性期は大変だときくからといった人もいれば、じっくり人の気持をむきあいたい。先々は精神保健福祉士をめざいしたいといった方もいらっしゃいます。
本当は、リハビリの用な慢性期の方がむいていると思うのだけど、一回は急性期を踏む事が、必要だと思って一般外科を希望する。急性期は不得意だけど、それを理由にリハビリを希望するなんて逃げるみたいで嫌だ。職場でも急性期に対応できて一人前という見方が蔓延している。不得意だからこそ、そこしか務まらないような見られ方は嫌だ。

同じ、部署を希望するにも、いろいろな動機があるのを、感じていただけたでしょうか。

民間の大手の企業でしたら、部署によって、賃金の体系が違う所もあるでしょう。
営業を希望していたのに、営業事務に回されたといった場合は、花形の職場で務まらないとみられたのではないか?といった、気持と同時に、給与で差をつけられた事への不満もあるかもしれません。

自分が大切にしていきたいのは何なのか?
周囲から、花畑とみられる職場に行くことなのか?
どこに配属されても、つぶしの効くスキルを身に着ける事なのか?
給与や、先々の昇格に繋がる部署にいく事なのか?
掘り下げてみれば、もっといろいろな事が出てくるでしょうが、当面そのあたりまででも考えてみていただくのが、良いと思います。

どう考えるのが良いとか、何が正解とかいう事ではありません。
ただ、そこを見ておく事が、先を決めていく為に大切要素を明らかにする事になります。

配属を提案された所ではそれはできないかをチェックする

自分が、希望しない部署では、自分が大切にしている事が本当にできないのかは、時間をかけて考えてみる価値のある事です。
お金の比重が大きいとか、プライベートが大切だとか、そんな理由を人事の人に向かってあげる事は抵抗があるかもしれませんが、自分がそうであれば、自分の中ではそこはしっかり自覚していた方が良いです。
営業でバリバリやっていく事にあこがれはあったけれど、そんなタイプではない。営業から事務職に回されるなんて、落ちこぼれのような気がしたけれど、残業も少なそうだし、案外、自分の適正をみて配属してもらったのかもしれないと納得できるのなら、それで充分でしょう。
仕事は人生のすべてではありません。

逆に、仕事の内容が大切だ。希望の職種の方が適正もあると思うし、会社にも貢献できると思うのなら、交渉してみるのも良いと思います。
会社全体の流れ、業界全体を知ってもらう為に配属したといったお話が出てくるかもしれません。すぐに納得できないかもしれませんが、一旦は耳を傾けてみるのも良いでしょう。会社の育成の流れなどは、一定の企業であれば採用時の研修などで説明はあったと思います。
一年でも早く希望の仕事をしたいという思いもあるかもしれませんが、組織の中で、積み重ねてきた育成の効率的な段取りなどもあるかもしれません。
そのあたりまで、わかった上で、やはり納得できないという思いがつよければ、その段階で転職の方向に意識を向ける。

面倒のように思うかもしれませんが、そこは踏んだ方が良さそうです。

自分を蝕む職場は早めに見切りをつける

毎日サービス残業で終電のようなブラック企業、指導なのかパワハラなのかわからないような毎日の上司の叱責。それでも、やりたかった仕事だからと、それ程不満を持たずに働いている方もおられます。
良い事だとは思いませんが、少なくとも、その段階では、カウンセラーの立場から口を挟む事はありません。

転職を勧めたい。少なくとも、今の職場、今の職種だけが、職場ではないという事を知っておいていただきたいのは、私は一点だけです。

仕事に適性がないと思われる時。

自分なりに頑張って頑張ってやっているのだけど、人並みの仕事がこなせない。何とか、頭を下げて置いてもらっているけど、惨めで仕方がない。

そんな時は、人生早めに仕切り直す方が良いです。
今までやってきた事が生かせるに越した事はありません。会社の中での異動で済むに越した事はありませんが、働いている業界で違う業種など、職場をかえるのではなく、職種をかえる発想です。

適性がない職場にいると、人は卑屈になります。何をやってもダメ。人間としてダメと言った考えにも至りかねません。
そんな所にいるのは、人生の無駄遣いです。

比較的、どんな仕事も器用にこなす方へ確かにいらっしゃいます。
しかし、アスリートはミュージシャンにはなれません。なりたいとは思わないでしょう。思う必要はないのです。

上司が要求する水準には至らないけど、誰がやっても結果はこんなものだ、と納得して
影で舌を出しながらも要求に添えるよう努力をしていけるなら、急いで転職を考える事はありません。

急ぐのは人間性まで否定されているように感じる時です。

自分はこの仕事をやっとやっている。他の仕事はもっと務まらないだろうと思って、会社と自宅を俯いて往復しているのなら、ちょっと違う世界をのぞいて見るのです。

もしかしたら、もっと伸び伸び自分らしく働ける場が目に入るかもしれません。

そこで立ち返っていただきたいのは、自分が仕事を決めた理由です。
今度の仕事は自分が仕事で大切に思っている事をどれ位、満たしてくれるだろうかを、チェックするのです。ずっと、給与水準が大切だと思っていたけど、ここの働きやすさは給与が下がる事に変えがたい、という場合もあるでしょう。逆に適性がなくても、こんな給与で働くよりはマシという選択もあるかもしれません。

どちらにしても、一番大切に思っている事と、一番辛く思っている事を並べて見てみると、自分がどこで折り合うかが見えてきます。

退職、転職という大きな選択には、それくらいの手間をかけていただきたいと思います。

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