人はどんな人が好きか 好かれたいと思う時 知っておきたい事 気をつけたい事
看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子と言います。
好かれるとか、嫌われるとかといったテーマの記事を書くと、沢山の方に読んでいただけるのですが、そもそも、好かれる、嫌われるって、何で決まってくるのでしょうか?
それがわかれば、嫌われないですむ。
彼とも、もっと良い関係になれるのではないか。
そんな期待に、ある程度は応える事ができると思います。
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人は自分に都合の良い人が好き
ある人を好きになるか、嫌いになるかを考える時、容姿で選ぶ比重の大きな人も、経済力で選ぶ人も、性格で選ぶ人もいます。
それでも、そこを突き詰めていくと、自分に都合が良いか、で決まってくると思います。
わかるような気もするけど、何だかそう言い切ってしまうのも、味気がない話だと思われる方もいらっしゃる事でしょう。
それでも、これはこれで、深みのある面白い話のような気がします。
威圧的で暴言を吐く上司は、概ね嫌われています。
それでも、そんな管理者を好きな人もいます。
仕事を託せる上の管理者がかわいがるのはわかるけれども、いつも叱責されている部下の中にもファンがいたりします。
そんな部下は、その上司とのかかわりの中で、得られる物があると思っているのです。仕事そのもののスキルの事が多いですが、はっきり物を言える態度のロールモデルととらえている事もあるようです。
どちらにしても、その上司とのかかわりは、得る物がある都合の良い物なのです。
一般的に好感度の高い人は、ある意味、みんなに都合の良い人です。人当たりがよくて、責任感があるような人ですね。自分の都合で動かせるといった浅い意味だけではありません。穏やかな雰囲気を作ってもらえる事は、多くの人にとって都合の良い事なのです。
そんな人を嫌いだと感じる人は、その人に何だかの不都合を感じているように思います。自分の足りない面を見せられる感じなったり、比較されるような気持になるのが理由かもしれません。
関係性はお互いに都合が良ければ問題はない
顔だちの綺麗な女性が、綺麗な者どうしつるむ時は、綺麗なグループに属しているという満足があるし、目立たない子と組む時は自分を引き立たせてくれるような面を期待しているといった事はごく普通の事です。
もちろん、人と関わる時は、人は容姿だけをみるわけでも、仕事の能力だけを見るわけでもありません。
いろいろな要素がからみあっているのですが、ある人が、自分に好感を持ってくれているように思える時には、一歩引いて、自分のどこがこの人に都合が良いのだろうと考えてみるのも面白いと思います。
深刻にならずに、面白いと思って見てみるのがお勧めです。
そして、相手が感じている都合の良さと、自分にとっての相手の都合の良さが釣り合っているかどうかをチェックしてみる。
容姿では引き立て役だけど、仕事では認めてくれるし、悪い関係ではないと思えるなら、それはそれで充分だと思います。
たまに、何だか違和感があると思っていたら、一方的に都合よく使われているだけだった、という事もあります。
親しいようでも、相手にとってだけ都合が良い時は、ちょっと距離をおくのが良いかもしれません。
逆に相手が好きだと感じる時、自分にとって相手のどこが都合の良いかを見てみるのも良いと思います。
都合の良い、という言葉はを広くとらえて、穏やかな気持になれるとかも含んで考えてくださいね。利用しようとしている、とだけ考えると、味気なくなります。
一方にだけ都合が良い関係は危うい
時分が相手にとって都合の良い存在でいる、という事は、自分が相手に何かを提供できているという事です。これは決して悪い事ではありません。
一概に、利用されていると取る必要はないのです。
しかし、気をつけていただきたい場合もあります。
自分が屈辱的な思いをしている時
自分が人並み、人並み以上の者である事を表したい人に、利用されるような場合です。
容姿の良い事の引き立て役になるのも、綺麗な子と友達なのは、ちょっと誇らしい気がするので、それなりに得ている物があるから良いわ、と自分が思えているなら、それはそれで良いと思います。
仕事をフォローして、ちょっと優越感に浸っている同僚が癪にさわっても、助かったのも本当なら、あまり肩肘張らずに、助けてもらった事には感謝した方がこれからもうまくいきます。
それでも、いつも自分が下に見られて、だんだん卑屈な思いに蝕まれていくようなら、自分にとっては不都合の方が大きいのです。
そんな関係は、自分には都合の悪い関係。嫌いになるのが自然です。
具体的、それを言葉にして絶縁するのが好ましいとは言い切れないかもしれませんが、そこに不満や怒りを認識し、ちょうど良い距離を探していくのは大切な事です。
相手に都合が良い立場にいるのが喜び は危ない
相手に一方的に都合が良い関係なのに、不満を感じないのなら、頼られるのがうれしい。いわゆる共依存と言われるような関係かもしれません。
嬉しいと言う事を認識しているとは限りません。
病的になるほど、口では困ったと言いながら、頼らせてしまいます。
典型的なのが、アルコール依存症の夫の為に、会社に仮病で欠勤の電話をしたり、飲ませておけば機嫌が良いからと酒を買いに行く妻。
困った困ったと言いながら、自分がいなくてはこの人はダメになる、と思っています。そこには、屈折した喜びがあるのです。
こうなると、下手に立ち直られると、自分の居場所がなくなるので、積極的に依存を助長するような事をしてしまいます。
依存症と重なる事もありますが、暴力を振るっては、次の時には泣いてお前がいないと生きていけないと泣いて謝るといったDVの関係性にも同じ要素がみられます。
こんな時も、相手にとっての都合の良さと、自分の都合の良さは、ある意味釣り合っているのです。
決して健康的な関係ではないけれど、つりあっているからなお改善が難しいと言えるでしょう。
大切な人に好きになってもらう為には、相手に都合が良いように振る舞う事は思いやりであり、大切な事だと思います。
ただ、その時に、一番大切な自分自身を売り渡してしまう事はないように気をつけてください。
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