死にたい気持ち 死にたい 辛い が 楽になる方法
- 2019.06.03
- ストレスと向き合う メンタル不調 うつ状態
- 希死念慮, 死にたい, 自殺企図
看護師心理カウンセラーの渡辺由紀子と言います。
死にたいほど辛い気持ちの渦中にいる時、人はそれが楽にできる方法があると言うことを信じることができません。
しかしその時点でも、辛い気持がすっかりなくなるとはいかないものの、死にたいほど辛い気持ちが、これから何とか生きていけそうだといった気持ちになれる方法はあるものです。
ご自身が辛い状況にある方、身近な方が辛い気持ちを抱えて生きていくのも辛いとおっしゃっておられるような時の為には、知っておいていただきたい事をまとめてみました。
100が0にならいではないかと思わないで、100の辛さが、まず80位になる事を目指して、試みていただければと思います。
*コロナ絡みの辛さで検索してこのページを見つけてくださって方は
こちらの記事を先に読んでください。
心の問題だけでは解決できない事を抱えておられる方にも、ヒントに
なる事があると思います。
死にたいくらい辛い気持ちへの対処 コロナ感染拡大をうけて
Contents
死にたい理由が言葉で表現できる時
死にたいには明確な理由がある時とない時があります。理由がある場合にはそれに対応していくことになるのですが、実際は何かできる事があって、それで問題が解決するようなことで死にたい気持ちにまではならないものです。
死にたい気持になるのは、具体的な対処ができない時です。
大切な人を亡くした時 回復を急がせず寄り添う
大切な人と死別した。生涯を共にしようと約束した相手に別れをつげられた。
こんな時は人が死にたい気持ちになります。
こんな時は人と気持ちを分かち合うことが助けになります。
ただ相手を選ばなければなりません。身内の人を亡くされたと言う場合はご家族で思い出話ができたりするのは、大きな癒しになります。
ただ家族であっても痛みの感じ方や表し方は異なるものです。ふさぎ込む人もいればなんとか気分を晴らそうと遊びまわると言った人もいます。
ふさぎ込んでいる人から見れば遊びに出る人は不謹慎に映るかもしれません。しかし、より大きな悲しみを抱えている場合も決して珍しくは無いのです。
立場が近い人同士だと余計期待するところが大きいので、同じような辛さを抱えているはすの人に、同じように哀しみを表してもらえないと裏切られたような感じをもって、よけい辛くなる事はあるようです。
一方で友人が黙って共に泣いてくれたことが何より慰めになったといったお話はよく聞きます。
何か言えなければ何かできなければと励ましの言葉を言おうとするとかえって傷を大きくすることがあります。亡くなった人も悲しむから元気を出さないと、といった言葉は不要のものです。
そんな事は、当事者がとっくにわかっている事なのです。
あなたの本当の気持ちはわからないけれども私も悲しい、と言った言葉を胸にしまってただそばにいることが、最も難しいけれど、必要ことかもしれません。ときには当たられ役になることも必要になってきたりします。
当事者であれば、死にたいような辛さも一定期間、必要なんだと知っていることも助けになります。
喪に服する期間は、早く立ち直らなければならないと思わないと思わない、と決めてしまうのが良さそうです。
自責の念が強い時 責任は全て自分でない事に目を向ける
仕事で大きなミスをして会社に莫大な負担をかけてしまったといったような時
交通事故の加害者になってしまったと言った時
自分がやったことの大きさに潰されてしまいそうな思いになることもあると思います。
反省したて取り返しがつくことでしたら、反省するのも大切なことですが取り返しがつかない苦しさだけを感じていると人は死にたくなります。
こんな時、自分の心を守る方法は自分だけの責任にしないことです。良心的な人ほど自分を責めます。
しかしそれは相手には届いていません。何もならないことです。
同情もしたくないような事故を起こした人が何と言っているかを聞いてみましょう。
明らかにアクセルとブレーキを踏み間違えたといった事故でも加害者はブレーキが効かなかったと言います。これは倫理的なところからは批判が出ても仕方がない言動なのですが、自分の心を守るためのある意味生理的な反応だと言っても良いかもしれません。
仕事にはいろいろな人が関わっています。最終責任はどこにあるとか、この人がミスをしなければこのことは起こらなかったといった事は確かにあるのです。それでもチェックする仕組みが働いて事故が起こらないようになっているのがまっとうな組織です。決して自分だけの責任ではない、と言うところにしっかり立つことが助けになります。これは単なる言い訳ではなく本来組織とは1人の人がミスをしたからといって死を考えるほど思い悩まなければならないことを1人の人の責任としてさせてはならないのです。
事故死した子供を母親が見ていなかったと責め立てて離婚になってしまうといった話を聞いたことがありますが、父親の協力がないため母親が疲労困憊していたといったケースもあるようです。
そんな時に、母親を責める事にどんな意味があるのでしょうか。
全く自分の責任がないと言うこともないにしても責任を100%自分がかぶらなければならないことがはないのだ、と認識するだけで死にたい気持ちは軽くなります。
援助する者の姿勢として、死別の悲しみの時は軽々しく励ましの言葉を言わないといったことが大切になりますが、自責が強い方には本人が、自分のやった事をどう捉えようとしているかを、まず否定せずにしっかり聴いてあげる事。
そして、それは、あなただけのせいではないのだということをしっかり言葉にしていく事が良いように思います。
この順序は大切で、本人が感じている自責の念を早くから打ち消そうとすると、逆効果になります。
具体的な大きな問題の対処は専門家に相談する
お金の問題や、介護の問題で行き詰った時は、それぞれの専門家に相談する事です。
あえて、専門家と書いたのは、友達では限界があるからです。心の専門家は苦しい気持を受け止めて緩和する事はできますが、状況が大変な時は状況に介入できる立場の人の方が、役目をはたす事ができます。
虐待されている時、虐待する家族への思いを整理する事はtherapistの仕事ですが、双方を引き離すような事は、福祉の領域です。
心が強くなる事だけで、解消できない問題は実際にはたくさんあるものです。
言葉にならない漠然とした辛さ 深い落ち込み で 死にたい
何を置いても体だけは休める
漠然とした辛さで死にたいと言う人も結構いらっしゃいます。
仕事がらみの事が辛い、くらいはわかるけど、それ以上、考えられないような方です。
自分で死ぬことはできないと思うけれども、車が飛び込んできくれたらどんなにいいだろうとおっしゃるような事もあります。
こんな方は疲れが溜まっている方です。体の疲れ心の疲れ両面から考えられると思います。
そんな方は、まず休養が必要です。
システムがしっかりした大きな企業であれば医師に相談して休職という形を取れるかもしれません。零細企業で病気の規定も曖昧。うかつに休んだりすると解雇されかねないと言う会社もまだまだ多いものです。
死ぬくらいなら会社やめればと言われてもやめられないのが現実だとおっしゃる方も多いのですが、本当に事故に合えば休まざるをえません。
心の不調が休む理由にしづらい職場であれば体を壊したことにしても、まず数日でも休むといったことも必要かもしれません。
何とか仕事には行っているものの、夜よく眠れていないといった方でしたら、行きつけの医師のところに行って相談されると良いと思います。心の疲れを感じている方でしたら心療内科や精神科にいかれた方が良いのかもしれませんが、敷居が高いようなら、まず普段体調が悪い時にお世話になっている近所の先生に眠れないんですと相談してください。
お酒で眠る事が、絶対にいけないわけではありませんが、煽るように飲んで良いつぶれて眠る事を繰り返しているのは、体にも心にもよくありません。
必要があれば、先生が専門病院を紹介してくださることもあります。とにかくひとりで抱え込まないで相談するといったことが必要です。
疲れが溜まってくるとバッテリーがへたったような状態になります。
普段なら1日寝れば取れるはずの疲れが取れない。疲れた状況でさらに仕事をするとバッテリーはますます消耗してきます。バッテリー自体がダメになってフル充電できなくなるような様子を想像してください。こんな時はバッテリーをリフレッシュするようにしっかりと休養を取るのが1番です。
疲れが溜まった状態でストレスがかかると、その時かけられた負荷がそれほど大きなものでなくても衝動的に死にたい気持ちがわき、行動に移してしまうということもあるのです。
普段と違うよ、と同僚に言われるようなら、要注意です。
心を休ませるように務める
心を休めるのは、体ほどシンプルにはいきません。
嫌な事を考えないようにしようと思うほど、フラッシュバックして苦しくなったりします。
それでも、セッションに来ていただければ、お話しを聴きながら、エネルギーワークなどで、対応できる事もあります。
ご自身でできる事は、まず、ストレスから離れる事です。
休職は、体を休めるだけではなく、新しい辛い状況と直面しないですむという意味もあります。
ご家族などができる事は、とにかく考えさせない、という事です。
本当に辛い時は、夕食のメニューも、何が良い?というより、これにしたからね、といった言い方の方が良いと言われています。
よく、励ましてはいけないと言われますが、これからどうしていくつもりなの?といった言葉は、最も負担をかけます。
当事者の為には、その言葉だけでも飲み込んでいただきたいと事ですが、ご家族にとっては、それが、一番辛い所です。
何とかなるわよ、といった顔をしている事ができれば良いのですが、ご家族自身が先の不安に潰されそうな事もあります。
夫を会社に行けるようにしてください、といったカウンセリングはうまくいきませんが、自分が本人を追いつめてしまいそうなので、その気持を楽にしたいという事ならお手伝いできます。
間接的には、それが当事者の心の回復を助ける事にもなりますから、よろしければおこしください。
とりあえず死にたい気持を乗り切った時 自分を追いつめる心の癖を緩和する
死にたい気持になる人は、自分を追いつめる心の癖をもっています。
これは、ちゃんとした人として、社会を渡っていく時には、助けになってくれるものなので、頭から否定する事はできません。
しかし、そんな心の癖が思いが、自分を死にたい気持にまで追いつめてしまった事は、その気持を乗り切った、いくらか気持に余裕ができてきた時に、取り組んでいきたいテーマです。
これは、カウンセリングが得意とする領域です。
適当、ほどほど、いい加減・・・何だかその言葉を聞いただけで、後ろめたいような嫌悪感のような物を感じるなら、また、そのクセに乗っ取られてしまうかもしれません。
今の自分で充分だと、しっかり自分に投げかけてあげていただければと願っています。
自分だけでは難しい。
自分の傾向で、また、自分を追いつめてしまいそうだと思われる方は、ご相談ください。
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