死にたくなるほど自分が嫌い な人が 自分を大事にできる方法
- 2019.05.02
- コミュニケーション 自分との対話 自分育て
看護師 心理カウンセラーの渡辺由紀子といいます。
自分が嫌いと言われる方は結構多いものです。
自分が嫌いな方に、自分を好きになる方法をお話しする事はできるのですが、
これが、ストレートに受け止めていただけるかは、難しい所です。
ささいな事で自己嫌悪を感じたりするのは、誰にでもある事なのですが、死にたくなる程、自分が嫌いな方は複雑な気持を抱えています。
あなたにも充分良い所がありますから、自分でもそれを認めてあげましょう、といった言葉で、そうかそうしてみようとは思えない方が多いのです。
Contents
自分を嫌いという防衛
死にたくなるほど、自分を嫌いな人に、そんなの普通の事、誰にでもある事だと言う事を想像してみてください。
まず、どんな反応が返ってくるか以前に、とても言えないな、と感じる方が多いのではないでしょうか。
なぜ言えないか?
とてつもない反撃に合いそう、とか、ひどく傷つけてしまいそうなイメージがわかないでしょうか。
通常、ちょっと落ち込んでいる人には、励ましの言葉になる、よくある事だという言葉は、本当に自分を嫌いな人を追い込んでしまうようです。
それくらい、自分が嫌い。
もっというならば、嫌いでなければならないから。
うかつに自分を自分で認めるような事を言ってしまったら、
どんな反撃にあうかわからない。
私自身が私をここまで嫌っているのだから、
それ以上、私を責めないで欲しい、
というメッセージが含まれているように思います。
そんな方には、
「そんなに自分に嫌われているなんて、あなたもかわいそう」
といった事を言う事はあっても、
自分が好きにならなくては、といった言葉は当分おあずけです。
セラピストとしてはもどかしい所ですが、
言った所で拒絶される事が目に見えているからです。
自分を嫌いになってきたプロセス
生まれつき、自分が嫌いな人はいません。
自己嫌悪を感じやすい資質のような物はあるようですが、
生きる事を脅かされたら、新生児でも泣き叫びます。
生き延びたいのは、人間以前に生き物の本能のようなものです。
死にたくなる程、自分が嫌いな人は、
自分を嫌う事が
生き延びる手立てだとどこかで学んできたのです。
最もありがちなのは親との関係の中でいつも親の理想の子供であることを求められたと言った場合です。
常に理想であるなんてあるわけがないので、理想でない自分が申し訳ない、自分で認めることができないといった態度が身に付いてしまったということがあります。
もう少し年齢を重ねて異性とお付き合いするような年頃に、好きな人に自分の大切にしている感覚を話して鼻で笑われたと言ったことがあると自分のことが嫌いになります。
相手のことを嫌いになればよさそうなものですがなかなかそんな反応にはなりません。
相手が認めてくれない自分や、自分が大切にしているものを嫌うような傾向が強くなります。
異性とお付き合いする時頃とかきましたが、相手は異性とは限りません。あこがれの対象となるような人なら、同性でも同じです。
どちらにしても自分自身の感覚よりも自分を認めるか認めないかを外に求めているようなスタイルです。
人がなんと思おうとも自分が大事、と言うところに立ち切れば良いと言う事は理屈ではわかっても腑に落ちるのは難しいものです。
自分を好きになる為の方法
あるがままの自分は素晴らしいのだと言うのは正論ではありますが、なかなか認めづらい方もいらっしゃると思います。
そんな時に、自分を好きになっていく為の方法をお伝えしてみたいと思います。
自分を好きになる為には、さっくり言うと、二つのアプローチがあります。
自分が好きと思えるような自分になる事と、今の自分を肯定的にみる事ができるようになる事です。
両面から取り組んでいただいて良いのですが、やりやすい方向は人によって違いますので、取り組みやすい方からやってみていただければと思います。
なりたい自分を演じてみる
一つは、周囲に認められやすい自分を演じてみる事です。
できるだけ、外に現れていて、誰にでも受け入れやすい事が良いです。下手に受けをねらったりしない事。ごくオーソドックスな良い人像。
自分が好きな、真似がしやすい人の言動の一つだけ、まず真似てみる事からはじめると良いでしょう。
職場に入る時、笑顔であいさつをする事や、仕事の指示をする時もお願いのような形でものを言ったりすることでしたらそれが大切だと自分で納得できれば今日からでもできることです。
内面から変わろうとすることに抵抗があっても、振る舞いをウケが良いものに変えるだけだと思えばそれほど難しいことでは無いはずです。
ただそれが大切なことだと言うことは、自分で納得しておく事は必要です。
挨拶一つでも、自分で自分の事が嫌いだと言いながら、おざなりになっている人は多いものです。
気持の良い挨拶を心がけるだけで、あの人、ちょっと変わったね、と言われます。
人に好感を持たれた時、そんな自分を嫌うのは難しいものです。
外堀を埋めるような感じで、そんな取り組みをやっていただければと思います。
自分が嫌いな自分は、対人関係の持ち方だけではない
と言われる方もいらっしゃるでしょう。
何から取り組んでいただいても良いのですが、
人の目にとまる些細な事から始めるのが、コツです。
ありのままの自分を慈しむ
難易度から言えば、こちらの方が難しいと思われる方が多いと思います。
そんな方は、好きになるのは、立派な自分でなければならないような感覚に捕らわれています。
自分を好きになるという事がしっくりこないようでしたら、自分を慈しむ、といった感じの方が良いかもしれません。
自分を好きになれない人は、自分に過大な要求を課して、できない事を攻め立てている事が多いのです。
何ができるわけではないが、努力している自分に
健気な奴だな、といった感覚を持てると良い流れなになります。
生きている事、まして仕事に行っている事などには、
人は充分な努力をしているものです。
たりない所ばかり探して、自分を責める癖をかえていく事が大切です。
自分では難しい時には、心を許せる友達に、私精一杯やっているつもりなんだけど、自分が好きになれない、と言って、労いの言葉をかけてもらうのも良いと思います。
人並の事ができていなくて、カツカツ。
とても自分で自分を認める事ができないと思うならセラピーでお手伝いできます。
自分を嫌うと苦しい 本来の力も出せない
自分を嫌いが板についている方は、
自分を好きになる努力をする事にも違和感を感じます。
何か、うわべだけの意味のない事をやっているような気になったりします。
それでも、大好きとはいかなくても、嫌いではないと思える所までは、
何とか行きついていただきたいと思っています。
自分を嫌いという方に、自分を好きになって欲しいと思いのは、自分を嫌っていると禄なことがないからです。
好きという感覚に遠いならば、せめて嫌わない、責めないといった所にたっていただきたいと思います。
まず、自分が意図した、人に責められないといった事さえ、
自分を嫌っていると充分に達成する事はできません。
表だって、責めるのははばかられるような時でも、
人は陰口を言います。
自分を責めてうつうつしている人は良いターゲットです。
自分を嫌っている時に、本来の自分の力が発揮できない事も
容易に想像できると思います。
何かできるから立派なのではない、
健気に生きている自分を慈しむような感覚が根底にあると、
本来の自分が生きてきます。
その為には、会社の想定する優秀な社員像で自分を計らない事。
自分のなりたい自分像を自分で描いていく事が大切です。
○○でない、という言葉ではなく、○○な自分
修正を繰り返しながら、自分がどんな人間になりたいか、
言葉にしていく事は楽しみのあるプロセス。
自分で好きになれる自分を作っていく第一歩になります。
自分を嫌いな人は、
どんな自分なら好きになれるかを
思い描くあたりから取り組んでいただくのも良いと思います。
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