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何故か嫌われる 言動に気を配っているのに 知らずに嫌われる

何故か嫌われる 言動に気を配っているのに 知らずに嫌われる

看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子といいます。

嫌われる覚悟を持ってものを言う事は悪い事ではないと言うのが私の基本的な考え方です。

上司は立てておいた方が無難に毎日を過ごすことができるのは確かです。

しかし、ときには嫌われることを覚悟で意見をするといったようなこともあって良いと思います。
それを受け入れられて職場全体が変わっていくと言う可能性もあります。
そこまで行かなくても、あの人はしっかり自分の意見を持っている人だと言う評価をもらえることもあります。

立場上の問題や、自分のプライドなのですぐその場で自分の意見を汲んでくれなかった管理者でさえ、内心は骨のある面白いやつ止めてくれている可能性もあるのです。

ただ同時に生意気なだけで可愛げのない奴と思われる可能性もあります。
どちらに転ぶかは、慎重に吟味する必要はあります。

しかし、それでも嫌われることを覚悟で、嫌われることを言うのは、ある意味立派な事だと思います。

それでも、誰だって、嫌われることに気づかずに嫌われる行動をとってしまうことは避けたいと思われるのではないでしょうか?

知らずに嫌われてしまうということがないために、自分が当事者の時は気づきにくい嫌われがちな振る舞いをまとめてみました。

これは気づかずに嫌われがちな人が、嫌われないための対策でもあるのですが、逆に何もかも完璧に嫌われることをしたくない、と思ってらっしゃる方に
「ここだけ押さえておけば良い」と思っていただくヒントにもなると思います。

気づきにくい嫌われる振る舞い

気づかずに嫌われてしまう原因をお話しするのですからあまりに分かり切ったこと誰にでも嫌われてしまうような事は省きたいと思います。

大変なことだけ人に押し付けるとか、引き受けたことも仕上げない、自分のミスを人のせいにするといったような事は誰がどんなタイミングでやっても好感が持たれません。

人に嫌われたくないと言う気持ちを持っている方なら、そんな事は最初からやらないものです。

それでも好かれようと思って言動に気をつけている人が嫌われてしまうような振る舞いも結構あります。

今回はその辺をお話ししてみたいと思います。

誰にでも好かれようとして自分の気持を出さない

いわゆる八方美人と言われるふるまいです。

ご本人は、あちらにもこちらにも嫌われまいと努力しているのですが、結局はどちらからも信頼させず嫌われているといったケースはよく見聞きします。

人と人は利害が異なっていることも多いものです。どちらかにとって得な事で、どちらかが損をするといった事は必ず起こってきます。

そんな時に両方に好かれる事は、そもそも無理なのです。

職場での例で、負担は大きいけれども大きな利益を得られ自分の評価にもつながる仕事が回ってきたような場合を考えてみましょう。

そんな時は、自分の気持ちをしっかりと定めておく事が大切です。自分の中にどんな気持があるのか、どの気持の比重が大きいのは自分でしっかり見ておくのです。
どちらかの気持に決着をつけるという意味ではありません。

大変だからそんなことまで引き受けるのは積極的にはやりたくない、と言う気持ちも本当でしょうし、勉強にもなるしこれをやり遂げることで自分の評価が上がる機会にもなるからやってみたい、と言う気持ちも本当だと思います。

こんな時、同僚といるときは愚痴ばっかり一緒になって言っている、上司と話す時はこの仕事を与えてもらって光栄だと言うスタンスを前面に出すと言った態度になりがちです。
まわりの意向に近い振る舞いをしていた方が軋轢は少ないからそれも自然な事です。

しかし、自分の気持がどちらかに加担したがっている時、片方の気持ちが漏れ出ないように、一方の気持ちを演じ切るのは無理があります。
結局、隠していたつもりの気持ちが見えて、信頼されない、というのはよくある話です。

そんな時は正直な自分の気持ちを表現することです。

上司に対しては、やってみたい気持ちもあるけれどもちょっと負担を感じていることも、正直に言ったほうが信頼されます。

同僚にはきつそうでめんどくさいけれども、面白みもあるのではないかといった視点から話をするのが良いでしょう。

相手方に着いているように見られて、結局それほど好かれる事は無いと思われる方もいらっしゃるでしょうが、少なくとも本当の気持ちを話している人と言う信頼は得られます。

人付き合いでは、好かれる嫌われるといったところに意識が向きがちですが、むしろ信頼されているかどうか、といったあたりに焦点を当てた方が長い目ではうまくいくように思えます。

愚痴のつもりで相手にとって自慢に聞こえる事を言う

子供を欲しがっている人の前で自分の子供の可愛さを語る、といった事は無神経なことだと言う事は大概の人は理解しています。

人に好かれようと意識している方ならそんな事はなさらないと思います。

しかし、子育ての愚痴や不満ならば子供のいない方の前でも何気なく口にしてしまうことがないでしょうか。
パートナーを欲しがっている人の前で夫への不満を言うのも同じようなところがあります。

愚痴や不満を口にしている者にとっては、それが言わずにはいられないほど辛いことだったり、自分も辛い気持をかかえている事をわかってもらいたがったりしています。

しかし聞く方にとっては、それが自慢話のように聞こえることもあります。

それは相手の問題なのだから気にしても仕方がないと言う言い方もできます。

確かに同じ話題を共感を持って聞いたりそのことで励まされたりする人もいます。一般的に悪い話題とは言い切れません。

しかしどんな人とでも良い関係を持ちたいと願うのでしたら、周囲を見渡して、この場で話題にしても好感を持って受け入れられることかどうかは、チェックしてみた方が良いと思います。

仕事をするのが大変だといった話でも、パートナーの意向で仕事を辞めて家庭に入った人にとっては嫉妬心をかき立てられるような話題かもしれません。
逆に専業主婦はつまらないといった話も、経済的な理由で働いている人にとっては嫉妬を感じることだったりします。

KYが流行語大賞になったのはだいぶ前の話になりますが、やはり周囲の空気を読んで話題を選ぶと言う事は、好かれるためにはある程度必要なことだと思います。

繰り返しになりますが、そのことが話題として悪いと言う意味ではありません。そのタイミング、その相手にとって気持ちの良い話題であるかといったことを配慮した方が良いだろうと言う提案です。

自分が好感を持つと急に距離を縮めすぎる

人は一定親しくなると、人はお互いの間の距離を縮めたくなります。

今まで他の人に話せなかったことを話せたりできる相手が増えてくるのは、悪いことではありません。

それでもこの人は魅力的な人で私の話にも耳を傾けてくれると思った途端に、距離を縮めすぎると嫌がられることがあります。

人と近い距離になる事は、双方に一定の負担がかかります。

他の人には離せない事を、その人に話してみたくなった時に、相手にとってそれが重すぎる話でないかは、自分で一度チェックしたみた方が良いように思います。

深い話をされた時に、そこまで話してくれたと好感をもたれて関係が深まる事もありますが、そこまで私がなぜ聴いて受け止めなければならないか、と思う人もいます。

一方が親密な関係を望んでも、相手が同意しているとは限りません。

そんな時は、近いだけが良い関係であるとは限らないと納得して、ほどほどの距離で様子をみる事も必要です。

異性とのおつきあいなら言わずもがなの事でしょうが、同性や、仕事上のおつきあいでも同じです。

同情やお節介

一方で人に配慮して助けてあげたいと思う時でも、私が何とかしてあげるといった態度は必ずしも喜ばれるものではありません。

助けてあげたいと思って嫌われる、といったあたりは受け入れるのが難しい方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、何でも話を聞くよと言った一言でも、自分が気持ちを許すつもりがない人から言われた時は、何だか、土足で踏みこまれたような不快感を感じる事さえあります。

技術を提供するとか、労力として手助けをするといったことでしたら比較的受け入れやすいことかもしれません。
それでも、プライドが邪魔して良く思わない人もいます。

まして、心そのものを助けると行った事は、自分から頼んだ相手以外にはやってもらいたくないことかもしれません。

相手が必要とする助けをしたいと思う人ならば、相手が望んでいることを丁寧に見届けた上で、それが自分に提供できるものかどうか吟味して提案するといった段取りを踏んでいくことが必要になると思います。

自分は人助けをしたい時には、助ける事で承認されたいとか、自分を承認したいといういう気持が多かれ少なかれあります。それは自然な事なのですが、そんな人の助けたい、は辛い状況にある人ほど敏感に嗅ぎ分けて拒否反応を示します。

そんな時に相手が卑屈になっていると言った言葉でジャッジしてしまう方もおられるようですが、コミュニケーションは受け取りてが主体だと言う事は頭に置いていただきたいと思います。

上から目線と言う一言で言ってしまう事もジャッジする事になるのかもしれませんが、どんなにそれが好意から出たものであっても、相手が受け取ってくれなければ提供する側にとっても相手の方にとっても悲しいものになると思うからです。

嫌われない為にまずできる事

人とは程よい距離を保つ

深い所で、信頼され好かれるようになる為の方法は、おいおい考える事にして、とりあえず嫌われる事を避けたいと思われる方の為に一言でお伝えできる事があります。

これはあくまで、応急処置ですが、効果はあります。

嫌われない、という事を主体におくのでしたら、少し距離を置いた、他人行儀のコミュニケーションがやはりお勧めです。

近い関係に心惹かれる方には、つまらない提案に聞こえるかもしれませんが、親しさにはいろいろなリスクがついてきます。

礼節を最優先する

親しさより、礼節を頭に置いたようなコミュニケーションのスタイルです。

朝、作り笑顔で職場に入っていく事からはじめて、終始丁寧語で話をするといった事です。
つまらない、浅い関係だと思われるかもしれませんが、これはこれで、人とうまくやっていく為の知恵の結晶のような所があります。

接遇なども、表面的でつまらないという言い方もできますが、人に対する配慮そのものとも言えます。

コミュニケーションは、いろいろな切り口があります。
本音でわかりあえる事は、次の段階の目標にして、まずそのあたりを心がけてみるのが早道だと思います。

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