笑顔になりたい と 思っても 笑顔になれない時 笑顔になる方法
- 2019.02.17
- コミュニケーション 自分との対話 自分育て
看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子と言います。
笑顔が大切と知っていても
笑顔になれない時もあるのではないでしょうか。
笑顔が大切、笑顔になればさらに笑顔になれるような状況がやってくる
といったことがよく言われます。
楽しいから笑うのではない
笑っていれば楽しいことが起こるのだとも言われます。
これは誤りではないと思います。
確かに笑顔でいれば周りの人にも好感を持たれ
気持ちの良い対応してもらえることが増えてきます。
ポジティブな情報も集まってきます。
全体的に自分を応援するような流れができてくるのです。
これは仕事の事だけではなく
家族関係でもサークル活動などでも同じです。
笑顔が上手な人が得をします。
しかしこれだけのことが分かっていたからといって
笑顔になれるとは限りません。
それでも、ちょっとした事をふまえていれば、笑顔になりやすくなります。
今日は、そんなお話をしてみたいと思います。
Contents
笑顔になりにくい性格 気持の持ち方
状況の辛い面に目を向ける性格
1つ目は状況があまりに辛い時です。
これは誰が見ても辛い場合もありますが、
自分がその状況をつらいと捉えているだけの場合でも同じです。
余命いくばくもない身内の方をみている時でも
笑顔になれる場合もあります。
一方でちょっとしたミスで厳しく叱責されたような時、
きちんと謝罪して笑顔で仕事をした方が良いという事は
頭ではわかっていても行動につなげられない方もいます。
こんな時は、
笑顔になる事を自分に課すことは
さらに負担を大きくするように思います。
笑顔になれなくてもしかたがないんだ、と思うと
笑顔とまではいかなくても、苦笑いできたりします。
これだけでも、自己憐憫で暗い顔をしているよりは、
周囲の反応はずっとよくなります。
人への警戒心が強い時
笑顔になりにくい2つ目の理由は人に対して警戒する気持ちが強い時です。
笑顔はあなたの敵ではないと言う事の表現です。
本当の敵かもしれない人にそんなことをしてしまったら付け込まれる、といった気持ちが働いているときは
笑顔になることが難しくなります。
それでもがんばって
私はあなたの敵では無いありませんということを示す必要があるのは、お客様に対応する時です。
職場は公的な場所なので、その延長だと思って
特に上司の前などでは笑顔を意識できた方が良いです。
それがわかっていても、プライベートで同じスタンスを保つのは大変です。
お客様>上司>先輩>同僚>友人>家族>パートナー
公的なおつきあい程、ある意味、鎧をつけるように、
笑顔を意識するというのはどうでしょうか。
警戒しているからこその笑顔もあると思います。
好感を持ってもらいたくて緊張している時
警戒心と重なる部分もあるのですが
相手に対する緊張が強い時も笑顔になるのが難しくなります。
警戒心と違うのは相手に好感を持っている
もっと好きになってほしいと思っている場合が多い事です。
笑顔で接することができれば良いのはわかるけれども、
本当にそれだけのことで相手が好感を持ってくれるのだろうか
私は好かれる人間なのだろうか
といった気持ちが強いと緊張のあまり笑顔が出なくなります。
私が考えた笑顔が大事だけれども笑顔になりにくい原因は
そんなところですが
皆さんはいかがでしょうか。
何事も一旦、理由はなんだろと考えてみる事は
解決への一歩になります。
原因が全く思い当たらないけれど、気がめいって笑顔になれない時は、
心の病気の可能性も考えた方が良いかもしれません。
自然な笑顔になれない時の対処法
自然に笑顔になれない時も、笑顔が良い場面はたくさんあると思います。
そんな時に、すこしでも笑顔になりやすいような工夫はあると思います。
これで、すべて解決とはいかないかもしれませんが、参考にはなる事を書いてみました。
おしゃれをする
笑顔が苦手な方に私がまずお勧めしているのは
明るい色の服を着ると言うことです。
どんなに気持ちが滅入って笑顔になれない時でも
おしゃれをする事はできます。
あまり気持は乗らないかもしれませんが、
作り笑顔をするよりよほど楽です。
仕事に行くにあたってもやや派手目のメイクをしていく
といったことも良いのではないかと思います。
明るい服を着るおしゃれをするということが
自分の気持ちを引き立てる事でもありますが
周りが声をかけてくれます。
今日はいいの来てるじゃない。
何かいいことがあったの。
そんな言葉をかけてもらうと
そうじゃないんだけどなぁ~
と思いながらもちょっと笑みがこぼれたりします。
周りの力を借りて自分の気持ちを引き立てていくことができます。
これは自分だけで明るく振る舞わなければならない、
笑顔でなければならない
と頑張るよりもはるかに簡単で効果的なことです。
自分の気持を話す
次に笑顔になるのが難しい方にお勧めしたいのは
笑顔になれない気持ちを周りの方に話してみることです。
これはある程度人を選ばなければなりません。
親友と言うのでなくても
ちょっと心を許せる人であることが必要です。
あまり深い話をいきなりすると引かれますので
本当はもうちょっと明るい顔で働きたいんだけど
子供が夜泣きして体が疲れていてなかなかそこまで気持ちが回らないんだよ
とか
あの上司は仕事ができて敬意は持ってるんだけれど細かいので苦手なんだ
といった愚痴を言うのです。
愚痴と言うと非常にネガティブな物のように聞こえますが
心理の用語を使えば自己開示
自分の内面を相手に対して見せることです。
自己開示をすると相手も自分の話をしてくれます。
案外同じような悩みを持っていることが多いものです。
二人で気に入らない上司の悪口を言って苦笑いするといったことも
現実的には笑顔で働く為の大きな力になります。
笑顔になれない人
特に笑顔になれないことに悩んでいると言った方の多くが
自分に対する要求が高い完璧主義の傾向があるように思います。
人の悪口を言って笑うと言う事は
本当の意味で笑顔になることとは違うといった
引っかかりが生まれて来がちです。
それでも公の場で笑顔を見せていた方が
周りの人のうけは良いものです。
本当に笑顔になるきっかけが掴みやすくなります。
心にもない事を言え、と言うわけではありません。
いつも胸の中に巣食っている不満を
少し口にしてみるといったことです。
特定の人の名前を挙げることに抵抗があるのでしたら
状況への不満でも良いです。
相手に不満がある時 素直に協力を求める
笑顔になれない原因が笑顔を見せたい相手の言動にある、どいった場合もありますね。
夫と仲良くやりたいのに子供の面倒も見てくれない
家事も助けてくれない
不満が溜まっていつもぶすっとしてしまう。
相手を責めてしまいそうで言葉にすることは何とか押さえている。
そんな方はむしろ言葉にした方が良いのです。
ただこの時気をつけなければならないのは
相手を責める言葉を言うのではなく
自分の気持ちを話すと言うことです。
Iメッセージと言われる方法です。
子供がぐずった時にちょっとだけ見てくれると嬉しいんだけどなぁ
食べたものを台所に下げてさっと水洗いをしてくれればありがたい、
みたいな言い方です。
ネガティブな言葉であっても
相手を責めるのではなく自分の気持ちを話してみると
相手に届くことがあります。
あの時あんな言い方をされて悲しかったといったことです。
相手が100%あーそれは悪かったね
今度から協力するよと言ってくれるとは限りませんが
まず言えた自分を褒めてやるとちょっと表情が緩んできます。
溜まりに溜まった不満や怒りで固まっているよりは
柔らかな表情になることができます。
自分の気持ちを話すことが
相手を動かしやすいと言われています。
少なくともあなたがそこで悲しい思いをしたと言うことを
相手は否定することができません
自然な笑顔になるために
笑顔は大切なものですが
私はやはり気持ちとあまり離れた表情はどこかに無理が出ると思います。
お客様のところに伺った時だけであるとか、
上司の席に報告に行く時とかでしたら
精一杯演じることに努力をしてみるのも良いと思います。
しかし同僚との間で常に作り笑顔していると
何を考えているかわからない腹を割って話したくない相手
と見られてしまう場合さえあります。
ましてや家庭の中で一方だけが作り笑顔で対応することには
限界があるのではないでしょうか。
不用意に感情をあらわにすると言うのは上手なやり方ではありません。
伝えたいことをしっかり吟味して
私を笑顔にするためにあなたにはこんなことも協力してほしいのだ
そんな意図を意識しながら、コミュニケーションをとっていく。
一言でいっても、難しい事かもしれませんが、
双方がそんな気持ちで居る事ができれば、
人との関わりはもっと豊かな物になるような気がします。
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