職場で孤立しがちだった私が頼りにされるようになった理由
- 2019.02.04
- コミュニケーション 社会の中で上手に生きる
看護師 心理カウンセラーの渡辺由紀子と言います。
職場でハブられるのは辛いものです。
経験した者にしかわからない辛さがあります。
他の集団で匹敵するのは姑、小姑にいじめられる時位です。
他の集団はまだ、そこに居るか抜けるか考える余地があります。
職場や嫁ぎ先でも本当は抜けられないわけではないのですが、
生活、もっといえば生存がかかっています。
容易に代わりを見つけるというわけには行きません。
私は親を捨てて家を出てきた為に
職場にしがみつくしかありませんでした。
夫の経済力をあてにできない状況と、
それを理由に結婚を反対した親への意地があったからです。
それでも、手先が不器用な事に加えて
発達障害の傾向がありマルチタスクは大の苦手。
記録をしている時はナースコールも聞こえない。
そのくせ理想ばかりやたらに高く、
学校で学んできたような実践がされてないと
批判的に現場を見ていました。
今思えば、使えないくせに生意気な
可愛げのない新人。
ハブられるのもしかたがなかったかもしれません。
それでも20台の終わりに子供が生まれてからは
とにかく子供を育てあげるまではと腹を括って仕事をしてきました。
続けられただけ、最低限の事はやれていたのでしょうが、
昇進とは縁のない所で生きてきました。
もう少し適正のある仕事をしていたら、
どんな人生だったのだろうと良く思います。
それでも、不得手を自覚していたので、
自分は頑張った所でこんな物だと思っていた所が
かえって良かったのかもしれません。
下手に転職を繰り返す事もなく働いてきた事が
今の土台がある感触に繋がっているようにも思います。
そんな私が、
50歳を超えで心理療法を学び始めてから、
目に見えて職場の居心地が良くなってきました。
減速する事が周囲からも許される年齢もあっての事ですが、
それなりに頼られているという実感もあります。
朝起きるのは億劫ですが、
仕事に行く事自体はむしろ楽しみです。
仕事の効率は落ちる年齢で楽しく働く方法。
バリバリ働いてそれを認められたい方には
向かない話かもしれません。
どちらかといえば、
何とか踏み止まってはいるけれど
仕事が辛くて仕方がない方に
読んでいただきたいと思います。
年齢に関係なくヒントになる事があると思います。
仕事の量で勝負しようとしない
仕事には勝負事のような要素はあります。
どんな仕事、どんな職場にもそこでできるできないは計られます。
そこが仕事の面白味でもあるでしょう。
それでも40代の後半くらいから、徐々に
その土俵からおりる事を意識していく。
出世などの勝負はとっくについているのです。
残っているのは課長から部長に上がるかどうか以上。
そんな年齢になって、
人より沢山働いて認められようとするのは馬鹿馬鹿しい話です。
下手をすると病気になります。
体を壊すもの心配ですが、
やらなければと思うレベルの事ができない事を気にしていると
心を病むこともあります。
日々の仕事はやっていかなければなりませんが、
引き受ければ良い評価に繋がると思っても
負担が大きな事はやたらに引き受けない。
できるだけ引き受けない方が良いと言っても良いくらいです。
自分への要求水準を落とす事は勇気が必要です。
それでも、それは妥協ではなく勇気だという事は知っておいてください。
年齢がいく程に、
自分にちょっとした隙間、余裕を作っておく事は大事になります。
力まかせでなく、適格に必要な時にお役に立つためです。
誰にでもできる事を丁寧にやる
どんな職場にも誰にでもできるけれど、
人があまりやりたがらない仕事があります。
書類のファイリング。
歓迎されない顧客の所に挨拶に顔を出す事。
事務所の掃除。
やっても、褒めてくれる人はいないけど、
誰かがやらなければならない仕事です。
そんな事を丁寧にやっていくと見る人は
見ていてくれます。
気づかれなくても自己満足する事も大切です。
病院勤務のころ急変で大騒ぎしている時に、
私は配膳をしていた事を思い出します。
呼吸停止、心停止の救命に人は必要なのですが、
大概、スタッフはそこに集中します。
他の患者さんが食事を食べられないようでは困ります。
緊急時の対応は若い血の気の多い子に任せておけば良いと思って
あえてそんな役割を担っていました。
むろん、救命処置が(得意ではなくても)
一通りはできる基盤があっての事です。
隙間を埋めるように働く
病欠などが出た時は積極的に休みを返上して出勤すると喜ばれます。
これは絶対にやらなければならない事でありません。
それでも、周囲からのフォローがあってこそ働けていると思う年なら
普段の借りを返す良いチャンスです。
大体、子供も自立してくると
絶対に休まなければならない日は減っていきます。
高いチケットをホゴにしろとは言いませんが、
ちょっとした貸しを作れるような場面は大事にした方が良いと思います。
ほがらかに働く
明るいというのは大切な事です。
仕事ができても不機嫌な人は嫌われます。
良いおじさん、おばさんになって、
若い人には仕事の量や効率でかなわないと思うなら、
なおさら明るくふるまう事です。
下手な冗談を言えという話ではありません。
仕事を楽しんでいればそれは伝わります。
あの人が出勤している日は職場の雰囲気がいい。
そう思われている事が私が自分に課している事です。
それを基準に自分にチェックを入れています。
80点ぐらいは取れているつもりですが、どんなものでしょう。
頼りにされるは宛てにされる
何があってもあの人がいれば処理してくれる。
そんな頼りのされ方は素晴らしいと思います。
頼りにしてます、とは言ってもらえますが、
そんな事ができているとは思っていません。
仕事として振った事を確実にやってもらえる。
職場全体を見て、必要な所で役割をはたしてもらえる。
そんな意味で、宛てにできるといった所だと思います。
それでも、それは
すご~~く大切な事だとおもいませんか。
私にとって、そう思ってもらう事はありがたい事ですが、
会社への貢献という意味でも、
大切な要素だと思います。
少しずつ減速しながら、どこまで仕事としてやれるか?
不安がないわけではないですが、
その時は、デイサービスでスタッフに混じってお皿を洗っている
陽気なおばあちゃんになりたいものだと思っています。
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